3月の誕生石、海を想う宝石「アクアマリン」に秘められた物語や石言葉
海の色を思わせる美しい青色が特徴のアクアマリンは、3月の誕生石として多くの人々に愛されています。古代の人々がアクアマリンに込めた思いと共に歴史を紐解いていきたいと思います。

アクアマリンの名前の由来
名前の由来は、ラテン語で水を意味する「アクア(aqua)」と、海を意味する「マリン(marine)」を組み合わせた言葉です。
和名
「海水青石」「藍玉」
アクアマリンの石言葉
「勇敢」「聡明」「沈着」「幸福」「富」
- 沈着冷静: アクアマリンの青い色は、心を落ち着かせ、冷静さを保つ効果があると言われています。
- 幸福: アクアマリンは、幸福をもたらす石として知られています。
- 幸せな結婚:欧米では「天使の石」と呼ばれ結婚、子宝の守護石とされています。

愛と若さの象徴
アクアマリンは、海の色だけでなく、その透明感から「永遠の若さ」や「人生の光」を象徴すると考えられてきました。そのため、結婚や出産のお祝いにアクアマリンを贈ると、幸せになれるという言い伝えも存在します。
アクアマリンに秘められた意味やストーリー

古代からの航海の守り神
アクアマリンは、古くは海底に住んでいる海洋神のものだと思われていました。
ある時、巨大な台風が発生し海の水が大きく荒れ海底に大きな穴が開いてしまい、海底国にあった宝が浜辺に打ち上げられて人々には発見されるのだと古代の人々は考えました。
その石には海の巨大なエネルギーが詰まっていると信じ、「海洋の水」を意味するラテン語から「アクアマリン」という名前が生まれたと言われています。
アクアマリンは、古くから航海者たちによって愛されてきた宝石で、海の色を思わせるその美しい青は、まるで海そのもののようであり、航海の安全を祈願するお守りとして大切にされてきました。
古代ローマ時代には、アクアマリンは「海の力が宿った宝石」として、航海の安全や豊漁を願うお守りとして用いられていました。
また、中世ヨーロッパでは、アクアマリンは水兵たちの守護石として、嵐や難破から身を守る力があると信じられていました。


まとめ
美しい水色をしていて透明感の高いアクアマリンは、穏やかな海を結晶にしたような印象のある宝石で、その語源も「海洋の水」を意味するラテン語。船乗りや航海のお守りとされるなど、歴史的な背景から多くの人々に愛されてきた宝石です。穏やかな海を眺めているような感覚になれて、心を穏やかにし、幸福をもたらしてくれそうですね。