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ピアスのキャッチをなくした!応急処置や、キャッチを購入するときのポイントや使用方法など、ピアスキャッチについての豆知識

#お手入れ#アクセサリー#キャッチ#キャッチャー#ジュエリー#ピアス

わたしどもの商品では長く使え、価値もゼロにならず、リユース・リサイクルも出来る、と言う点で金・プラチナ・銀などの貴金属を扱ったものが多いのですが、留め具などの機能的な部分を担うパーツは機能性あってこその部分であるために、摩耗や変形する頻度が高めで、貴金属を使用しているとはいえ交換する頻度も比較的高い物になります。

ピアスのキャッチもそんな「機能を担うパーツ」のひとつ。

アクセで定番の「スタッドピアス」にとってキャッチは無いと使えない必需品。

そこで、ピアスを着ける前の確認点や、「キャッチを失くしてしまった!」なんていう時にどうしたらよいのか?その他、別売りのキャッチを購入するときのチェックポイントなどをご案内します。

キャッチの役割

スタッドピアス

ピアス本体を耳の裏側から留めて落ちないようにするためにキャッチを使います。

チェーンピアス・フックピアス

チェーンピアス(画像左)やフックピアス(画像右)ではキャッチを使わないこともありますが、使用する際はピアスの脱落防止目的としてはもちろん、チェーンピアスでは、チェーンを垂らす長さ・モチーフの位置などをある程度固定させるために用いることがあります。

キャッチの使い方

着用前にピアス針(ポスト)に大きなゆがみや破損箇所が無いか、キャッチの穴が詰まっていないか、金属の場合は錆が出ていないかを確認して下さい。これらがあると、ピアスやキャッチの破損を進めたり、着脱が出来なくなったりする恐れがあります。

次に、これも着用前に一度ピアス針に通して見て、緩すぎたり固すぎたりしないか確かめてください。力を入れなくてもスルスル通ったり、結構力を入れないと外れない様な場合は着用は控えましょう。緩すぎるとピアスやキャッチを失くしたり、反対に固すぎると外れなくなってしまう恐れがあります。

問題ないようでしたら、耳のピアスホールにポストを通し、耳の後ろからキャッチを丁度よいところ(詰め過ぎて痛くなく、浅すぎて落ちそうでもないところ)まで挿して着用してください。

キャッチを失くした時の対処法

基本的にはピアスは外す

キャッチが無いときは、基本的にはピアスは着用しないことが吉です。ピアス本体を失くしてしまったり、落として踏みつけたりすると悲劇的ですし。。

状況次第では絆創膏などで代用

外出中にキャッチが無いことに気づき、ピアスを外しても入れる物が無い・・などと言うときは、絆創膏などの肌に貼って問題が無い物をキャッチ代わりに耳の後ろに貼る、という応急処置方法もあります。ピアスを入れる袋よりも小さな絆創膏の方がコンビニやドラッグストアなどでも見つけやすいと思いますし、万一の時に役立つかもしれません。

(私はチャック付きのポリ袋を持ち運んでいます。”職業柄”と言う部分が大きいですが、こういう時にもこの袋は結構役立ちます。)

キャッチを別途購入する際のポイント

ピアス針の太さの対応サイズを確かめる!

ピアス針の太さ(直径)は何種類かあります。

ピアス針の太さもいろいろあります。

同じく、ピアスキャッチにも対応するサイズに種類があります。

対応サイズはキャッチによって異なっていて、ある物は「Φ0.65~0.7mm」、ある物は「0.6~0.9mm」の様に一概にピッチが決まっているわけでもなく、それぞれにメーカー推奨の対応サイズがありますので、購入前に必ずご確認ください。合わないと緩かったり、きつかったり、使えなかったりする場合があります。

ピアス針の太さが分からない場合は仕様書やピアスの購入店に確認してみるか、キャッチの購入先で測ってもらったり、針に合うか試させてもらうなどすると良いと思います。(もちろん、ピアスの購入店さんでもキャッチだけ購入できると思います。この場合トラブルもほぼないでしょう。)

ちなみに、日本製のスタッドピアスの場合、金やプラチナなら針の径はほとんど0.6/0.65/0.7/0.75/0.8/0.9 mm。SV925なら0.7~0.9mmの間、とバリエーションは少ないので、見慣れてくるとだいたい検討が付くようになるかもしれません。(※フックタイプの針はもっと細いものもあります。)

(私はピアス針を見ると「だいたい」の太さは分かります!が、キャッチの穴をみても対応サイズは全然分からないです。。なので、キャッチの購入時はやはり確認が必要です。)

素材の特徴について簡単に抑えておく

ピアスキャッチに用いられる主な素材とキャッチとしての特徴について簡単な内容を以下に書きます。

  • シリコン:弾性のある素材で、比較的固め。やや黄変に強め。
  • TPE:シリコンの様な感じで、廉価。
  • 塩ビ:見た目は上記シリコンやTPEに似ている。つまんだ感じがちょっと柔らかく、黄変はシリコンやTPEより早い。廉価。
  • ウレタン:塩ビの様な感じ。黄変しやすい。廉価。
  • K18/K10/K14:ホワイトゴールドはロジウムメッキされています。比較的固い部類です。
  • Pt900:やや凸凹が出やすいです。メッキ色ではないので、変色はほぼ分からないです。
  • SV925:金に比べると柔らか目です。銀白色でないものはメッキです。
  • ステンレス:固い!鉄色でないものはメッキです。電解メッキではないのでかけ直しはジュエリーやサン的には特殊な対応になります。
  • チタン:固い!あと、黒い(黒くなる)です。
  • 真鍮:やや脆い。廉価。流通している物はメッキされている物がほとんどで、廉価な物は金「色」メッキ、「代用」ロジウムメッキなど、貴金属メッキではないものがほとんどです。素材が気になる場合は要チェック。
  • K14GF:ほどほどに固く、イエローゴールド系だとK18・K14・K10と見間違えるくらいの外観ですが、劣化は貴金属ソリッドに比べると早めです。
  • 穴の中にシリコンなどを充填しているタイプ:パールやレジンなどいろいろな素材に片穴を空け、穴の中にラバー状の素材を充填している物は、キャッチなのに表にしてよいデザイン性があったり、ボリューム感があったりして楽しいです。ピアス針の挿し心地はソフトな物が多い気がします。

その他のこと(デザインなど)

円型にも色々あり、加えてパールキャッチや星型やハート形やチャーム付きなどいろいろなデザインがありますので、そこは好みで。ピアスの雰囲気を変えるために持っていないデザインの物を買うのも有りだと思います。

その他、ホワイトゴールドにプラチナのキャッチを合わせても色の差はほぼないですし、プラチナは変色が目立たないのでプラチナにする!でも良いですし、本体とキャッチの色違いでの使用も楽しみ方のひとつ。シリコンだけの物を安くたくさんストックするのもありです。

細かく言うと、ステンレスとプラチナを合わせるとプラチナに使用跡が付きやすかったりなど、素材の組み合わせもありますが、気になる場合は購入前に色々聞いてみると良いと思います。

地金がないキャッチは安っぽい?

キャッチの高級感も気になる部分ではありますが、あくまで機能性が第一。

チェーンピアスやフックピアスに合わせる際は、地金が無いシリコンやTPEだけの素材をお勧めすることが多いです。

地金が無い分軽いので、ピアスが後ろ側に引っ張られにくいこと、スタッドピアスの様にカチッと決まった場所で留めることよりも、スライドさせて位置を変えることが多いこと、などが地金ナシのキャッチをおススメしている理由です。

チェーンピアスにキャッチを合わせるとき

ピアス本体とのバランス

デザイン部分が重さのあるものだったりすると、ピアスが下に向く(おじぎする)ことがあります。

もちろん、穴の場所や耳の形などによって具合はそれぞれですが、面の広いキャッチを合わせることなどで改善できる場合があります。

落ちにくい特別な構造をしたキャッチ

特許技術などを用いた落ちにくい構造をしたキャッチも人気です。

著者の感覚ですが、さすがのシッカリ感です。

まとめ

ピアスキャッチについて、使用前にキャッチやピアス本体に異常が無いか目視し、着用前に一度キャッチを着脱してみることで安全性が高まること。袋やポーチを持ち運ぶことで、キャッチがなくなったときすぐに外せること。絆創膏をキャッチ代わりにすることでピアスの紛失や破損まではなんとか防げることなど使うときのポイントや、別途キャッチだけ購入する際はピアス針の対応サイズを必ず確認することと、その他簡単にキャッチの素材やバリエーションなど、選ぶ際に覚えておくと役立つかもしれないことについて触れました。

キャッチも楽しく選んで、しっかりピアスを楽しんで頂けると幸いです。

Appendix

個人の感想レベルで聞いたり思ったりしたことですが、ピアスを着けている時に、キャッチに被せて絆創膏を貼っておくと重量が軽く感じるようです。

他、キャッチを失くす場所について、洗面台・脱衣場やベッドの近くでキャッチを拾うことが多いと良く聞きます。洗面台や脱衣場にはピアスを置くための場所を(お皿やトレーを置くなどして)設けたりすると良いかな?と思っております。キャッチは良く転がるので、縁が立っている容器が良いと思います。(私もうっかり転がしてしまうことがよくあります。その後はだいたい、狭いところに転がり込んでいくというジンクスがあります。)

あと、就寝前にはアクセサリー類は必ず外してください。

この記事の著者

HechimaFlower

身近に楽しめるアクセサリー・ジュエリーの普及に努めております。宝石類の仕入れからデザイン・製作まで一通り行っております。若干気が抜けた屋号ですが、英国の宝石学ディプロマを取っていたり、ニューヨークでデザイン・製作・仕入れをしていたり、「筆・絵具で手描き、定規や秤の目盛りを読んで、、だったのがすっかりデジタルになったなぁ」と思うほどには長く業界に携わったりしています。プラチナや金・ダイヤモンド・真珠・カラーストーンなどの宝石を使用したアイテムがメインですが、イミテーションや合成石も抵抗無く取り扱っているのは経験の賜物と自負したいところ。メーカーさん・仲買さん・製造工場・鑑別機関などたくさんのお取引先企業と共に情報のアップデートにも尽力しております。プロフィール画像はデザイン画を描くツールで描いた歳神さまです。

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